廃棄物処理プラント完全自動運転への挑戦

プラント業界では、少子高齢化に伴う労働人口の減少により、プラントの運転員不足が深刻な問題となっています。こうした中、当社はプラント全体の自動運転を目指し、継続的な技術開発に取り組んでいます。その取り組みの一つが、廃棄物処理プラントを対象とした自動運転です。
焼却炉以外で運転員が行っていた手動介入操作まで自動化範囲を拡大した完全自動運転システムを開発し、2023年度の実証では、検証期間95日のうち92日間の完全自動運転と、59日間の連続完全自動運転を達成しました。
また、従来の自動燃焼制御機能(ACC)を高度化させるとともに、焼却炉の自動運転AIシステム「BRA-ING®」を開発し、導入を進めています。自動運転に伴う燃焼の安定化によりエネルギー回収率を向上させることで、資源の無駄を減らすと同時に、CO2を含む排ガスの排出削減による環境負荷の提言を達成しています。本技術は2020年からの5年間で全国13カ所の廃棄物処理プラントに導入されています。
今後もデジタル技術のインフラ設備への導入を通じて、労働人口減少対策や環境負荷低減等の社会課題解決に貢献していきます。
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