JFE水銀除去システム
2018年4月より水銀規制開始
2013年に「水銀に関する水俣条約」が採択されたことを受け2018年4月より大気汚染防止法が改正施行されました。わが国では水銀の大気排出が規制強化され、その対応が急務です。
フィードフォワード制御で水銀をタイムリーに検知
従来方式
自主規制を設けている施設では、バグフィルタ上流で常時活性炭を吹込み、煙突に設置した水銀濃度分析計が上昇した場合に吹込み活性炭量を増加する方法により、排ガス中の水銀を除去していました。しかし突発的に自主規制値を超える濃度の水銀が検出された場合にタイムリーに制御できないため、運転を停止する事態が発生し復旧作業に多大な費用がかかった事例がありました。
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新方式
これまでの水銀分析計は、ばいじん存在下で使用できず煙突に設置していましたが、ばいじん除去機能を有する水銀分析計を開発しバグフィルタ上流に設置する事でフィードフォワード制御(タイムリーな制御)が可能となります。またこれにより活性炭を適量で最適なタイミングで吹き込む制御方式を取り入れる事で、従来に比べ活性炭量を大幅に削減する事ができます。
![](../environment/images/urb12_04.png)
従来方式
一時的に発生する排ガス中の高濃度水銀をタイムリーに制御できず、運転停止のリスクと常時必要以上の活性炭を吹き込む必要があった。
![](../environment/images/arrow_buttom.png)
新方式
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ばいじん除去機能を有する水銀分析計を開発し、バグフィルタ上部に設置することでフィードフォワード(タイムリーな制御)を実現。一時的な高濃度水銀も制御可能に。
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タイムリーな制御が可能になった事で適量 の活性炭で制御可能に。