上下水道ODA
JFEエンジニアリングは海外の上下水道分野で、元請契約者(Prime Contractor)としてプロジェクトをまとめる役割を担っております。当社は、海外案件向けプロジェクトマネジメントが得意な人材を多く有しており、その海外プロジェクト部隊を最大限活用し、土木建築・機械電気をまとめるターンキーのEPCコントラクターとして事業を伸ばしております。
また、これまで20年以上にわたり、フィリピンやベトナムなど、東南アジア地域での上下水プラントの施工実績を積み上げることで、「日本品質、アジア価格」を追求してきました。
これら当社の強みを生かし、今後は2030年に向けSDGsを達成するため、人々の生活に欠かすことのできないインフラ設備を造り、持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。
海外上下水事業の歴史
当社の上下水道分野における本格的な海外展開はフィリピンから始まり、1995年には工場排水処理設備建設工事を受注しました。その後も小規模な下水施設等の受注を積み重ね、2015年にパリャニャーケ下水処理場の建設工事を受注して以来、フィリピンにおいては国際援助機関の案件に限らず、自己資金による大規模な案件も継続的に受注してきました。
また、スリランカ・ベトナムなど、フィリピン以外の東南アジア各国へも実績を広げております。
今後も多様な要望に積極的に取り組み、人々の生活に欠かすことのできないインフラ設備を造り、各国の生活水準向上に貢献してまいります。
年 | 国名 | 施主 | 概要 | 規模(m3/日) |
---|---|---|---|---|
1995年 | フィリピン | 民間企業 | 工場排水処理設備建設工事(~2002年まで10件以上) | - |
2000年 | フィリピン | マニラ・ウォーター社 | 下水処理場更新工事 | - |
2000年 | フィリピン | マニラ・ウォーター社 | 小規模下水施設新設工事 | - |
2006年 | フィリピン | マニラ・ウォーター社 | 汚泥処理施設建設工事2件 | 約2,000 |
2008年 | フィリピン | マニラ・ウォーター社 | 下水処理場新設工事3件 | 約10,000 |
2013年 | フィリピン | マニラッド水道サービス会社 | タラヤン下水処理場新設工事 | 15,400 |
2015年 | フィリピン | マニラッド水道サービス会社 | パリャニャーケ下水処理場新設工事 | 76,000 |
2015年 | スリランカ | 国家上下排水公社 | キャンディ下水処理場新設工事 | 18,000 |
2017年 | ベトナム | ホアラック工業団地開発委員会 | ホアラック下水処理場新設工事 | 36,000 |
2017年 | フィリピン | マニラッド社 | ラメサ第1浄水場更新工事 | 1,500,000 |
2018年 | ベトナム | ハノイ市 | エンサ下水処理場建設工事 | 270,000 |
2019年 | フィリピン | マニラッド水道サービス会社 | カマナ下水処理場建設工事 | 205,000 |
2023年 | インドネシア | インドネシア共和国公共事業・国民住宅省居住総局 | ジャカルタ(第1工区)下水処理場建設工事 | 240,000 |
ビジネスモデル
日本国内外で培ってきたプロセス設計力とプロジェクトマネジメント力を融合。JFEグループ内での多国間分業体制により、世界トップクラスのEPC競争力を実現しています。JFE本社では、プロジェクトマネジメントおよび基本計画・基本設計を担当。JFEEインドでは詳細設計をおこない、JFEフィリピン支店では詳細設計と、一部人員を各国に派遣し施工管理をおこなっています。
また、国際援助機関からの融資案件の場合、JFE本社が援助機関およびコンサルタントとの懸け橋となり、案件実現に向けた連携を取っております。