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火力発電所におけるCO2分離・回収およびパイプライン輸送に向けたNEDO調査事業の受託について ~大型の商用石炭火力発電所におけるCCUS社会実装に向けた検討~

2021年8月6日
北海道電力株式会社
株式会社IHI
JFEエンジニアリング株式会社

北海道電力株式会社(以下、北海道電力)、株式会社IHI(以下、IHI)およびJFEエンジニアリング株式会社(以下、JFEエンジ)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「CCUS研究開発・実証関連事業/CCUS技術に関連する調査/CO2大量排出源からのCO2分離・回収、集約利用に関する技術調査事業」を受託しましたので、お知らせいたします。

2021年6月に閣議決定された「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」では、カーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギーや原子力の活用に加え、火力についても、CO2回収を前提とした利用を選択肢として最大限追及し、その技術確立や適地開発、コスト低減を進める方向性が示されています。

本調査は、今後のCCUSの社会実装に向け、大型の商用石炭火力発電所からのCO2分離・回収技術や、回収したCO2を利用可能とするための集約技術について、検討および課題整理することを目的としており、北海道電力の苫東厚真発電所を対象に行います。

北海道電力は、カーボンニュートラルの実現に向けて、2050年時点で発電部門からのCO2排出ゼロを目指しています。本事業への参画を通じて、CCUSに関する知見を高め、国や自治体、他企業などと連携しながら北海道におけるエネルギー全体のカーボンニュートラルの実現に向けて最大限挑戦していくことを通じて、地域の発展に貢献してまいります。
IHIは、CO2回収技術などCCUSの技術開発に積極的に取り組んでおり、本事業への参画を通じて、将来の商用石炭火力発電所へのCCUS導入に向けた社会実装の検討を進め、脱炭素・循環型社会の実現に貢献してまいります。
JFEエンジは、パイプライン建設のパイオニアとして、ガス・石油・水道・蒸気など多種多様な流体輸送設備の設計・施工実績を数多く有しています。これらの豊富な経験と実績を活かし、本事業において安全かつ効率的なCO2大量輸送技術の確立に向けて取り組み、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

  • CCUS:「Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage」の略で、発電所や工場などから排出されたCO2を他の気体から分離して回収し、地中深くに貯留・圧入するほか、分離・貯留したCO2を有効利用するもの。

本委託事業の調査概要

受託業務名 CCUS研究開発・実証関連事業/CCUS技術に関連する調査/CO2大量排出源からのCO2分離・回収、集約利用に関する技術調査事業
※本事業は調査および机上検討を目的としたものであり、実際の設備建設等は実施しません。
実施主体 北海道電力株式会社
株式会社IHI
JFEエンジニアリング株式会社
調査地点 北海道電力株式会社 苫東厚真発電所
調査期間 2021年8月~2023年2月
調査項目 (1)CO2分離・回収技術の検討
(2)CO2排出源への影響検討
(3)CO2集約技術の検討
(4)技術課題の整理と社会実装に向けたシナリオ作成
調査対象の全体図.jpg
調査対象の全体図

各社の役割

北海道電力 ・発電所からのCO2分離・回収設備の最適な運用方法の検討および課題の整理
・石炭火力発電所に適用するCCUSのコスト検討
IHI ・発電所からのCO2分離・回収設備・CO2精製設備・圧送設備の技術検討および課題の整理
・石炭火力発電所に適用するCCUSのコスト検討
JFEエンジ ・回収したCO2をCCS・CCU/カーボンリサイクル実施地点に集約する際に必要となるパイプライン輸送設備の仕様検討および課題の整理

以上

本件に関するお問合わせは下記にお願いいたします。

  • JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報室
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