出雲市地域新電力会社「いずも縁結び電力株式会社」の設立について

2021年7月2日
　出雲市
JFEエンジニアリング株式会社
株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス
株式会社山陰合同銀行

出雲市（市長：飯塚俊之）、JFEエンジニアリング株式会社（代表取締役社長：大下元、本社：東京都千代田区）、株式会社エネルギア・ソリューション・アンド・サービス（代表取締役社長：岡田誠之、本社：広島県広島市）及び株式会社山陰合同銀行（代表取締役頭取：山崎徹、本社：島根県松江市）は、本日、「出雲市地域新電力事業に関する連携協定」を締結しました。2021年7月19日に官民連携による地域新電力会社「いずも縁結び電力株式会社」を設立し、2021年11月より電力小売事業を開始します。

背景と経緯

脱炭素化の世界的な潮流の中、日本でも2050年までの脱炭素社会の実現や地域経済の活性化に向けた具体的な取組が求められています。
このような中、出雲市においては2021年5月27日「2050年二酸化炭素排出実質ゼロをめざし、"ゼロカーボンシティ"に挑戦すること」を宣言し、脱炭素社会の実現に向け太陽光発電や水力発電、廃棄物発電など地域内で作り出された再生可能エネルギーを地域内で活用する「エネルギーの地産地消」の取組を推進しています。この取組の一環として地域の再生可能エネルギーの発電と消費の縁結び役となる地域新電力会社を設立いたします。
JFEエンジニアリングは出雲市次期可燃ごみ処理施設の建設および運営に携わると共に、電力事業における豊富な経験とノウハウを有しております。エネルギーの地産地消や地域のカーボンニュートラルにも積極的に取り組んでおり、本施設で発電された電力の更なる有効活用策について、市の方向性とJFEエンジニアリングの考えが一致したことから、今回の共同設立に至りました。
　中国電力グループのエネルギア・ソリューション・アンド・サービスはエネルギーの高効率利用や環境負荷低減に資するサービスの提供に積極的に取り組んでおり、本事業においても再生可能エネルギーの活用や省エネルギーの推進等、出雲市の脱炭素化に向けた取組の支援をおこなってまいります。
　山陰合同銀行は地域・お客様の課題解決を通じ共に持続的に成長することを目指し、2021年6月には持続的な地域社会や地域環境の実現に向けた投融資方針を公表するなどESG金融の推進に向けた取組を強化しており、本事業は環境問題への重要かつ具体的な取組と位置づけ参画するものです。

事業概要

新会社は、出雲市次期可燃ごみ処理施設や中国電力株式会社の窪田発電所（水力）などを中心とする地域内の再生可能エネルギーを調達し、市内の公共施設に供給する事業を通じて、出雲市の再生可能エネルギーの利用率を高め、脱炭素社会の実現と地域経済の活性化を目指します。
将来的には、民間企業が運営する再生可能エネルギー発電所からの電源調達や、公共施設への自家消費型太陽光発電設備設置による創エネ事業、公共施設の省エネルギー化を実現するESCO(エスコ)事業^※1等の実施を検討していきます。

新会社に出資する4者は、SDGsの目標実現に向けて、再生可能エネルギーの地産地消による地球温暖化への具体的な対策とともに、地域経済の発展と地域社会の持続性向上に貢献していきます。

• ※1 お客様が目標とする省エネルギー課題に対して包括的なサービスを提供し、実現した省エネルギー効果（導入メリット）の一部を報酬として受け取る事業

事業概要図

締結式の様子

以上