2020年11月16日
JFEエンジニアリング株式会社
JFEエンジニアリング株式会社(社長:大下元、本社:東京都千代田区)はこのたび、環境プラントの運営を最適化するため活用中のツール・システムを統合し、「J-Answer(ジェイアンサー)」と命名しました。今年度竣工予定の廃棄物処理プラントより段階的に導入していきます。
当社はこれまで、AI・ビッグデータを容易に活用できるデータ解析ツール(名称:「Pla'cello(プラッチェロ)」)※1や、環境プラントの運営データを集約・活用し、報告書の自動作成機能なども有したプラント運営管理システム(名称:「PAZ(パズー)」)※2、さらに、AI画像解析などを利用することで、これまで廃棄物処理施設の運転員が行っていた介入操作をAIが行う焼却炉自動運転システム(名称:「BRA-ING(ブレイング)」)※3など、各種運営システムの開発を進めてきました。これらのシステムに加え、横浜本社に設置したグローバルリモートセンター(GRC)※4が、全国の運営プラントのデータを集約・監視・遠隔運転できる機能も保有することで、運営の高度化を図り、日本初の廃棄物処理施設での完全無人運転を含めた安定運営を実現しました。
今回当社が提供を開始する「J-Answer」は、これまで個別に展開してきた各システムを連携し、データの共有による利便性の向上を図るとともに、連携したデータの解析などにより、運営業務全体の最適解を提供するプラットホームシステムです。当社は生活の上流から下流まで、幅広い環境プラントの建設・運営によって培った知見を活かし、運営における共通要素と各技術分野における個別要素を最適に組み合わせ、廃棄物処理プラント向の「J-Answer for waste」と水処理プラント向の「J-Answer for aqua」を構築しました。
当社はこれからも運営業務の最適化へ向けて、廃棄物・水処理分野をはじめとした新システムの開発を継続するとともに、AI技術を活用した解析などを強化することで、「くらしの礎(もと)を創り、くらしの礎を担う」企業として、豊富な知見と最先端の技術で循環型社会の形成及び環境保全へ貢献してまいります。
J-Answerシステム構成図
- ※1 ニュースリリース https://www.jfe-eng.co.jp/news/2018/20181109.html
- ※2 施設運営に関わるビッグデータをデジタル化し、蓄積・一元管理することで、有効活用や情報共有化を目指すプラント運営情報管理システム
- ※3 ニュースリリース https://www.jfe-eng.co.jp/news/2020/20200727.html
- ※4 ニュースリリース https://www.jfe-eng.co.jp/news/2018/20180316.html
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※5
河川水位予測人工知能:当社ホームページ
https://www.jfe-eng.co.jp/products/pipeline/t38.html
以上
本件に関するお問合わせは下記にお願いいたします。
- JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報室