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ごみ焼却炉の完全自動運転システム ~高機能版「BRA-ING(ブレイング)」を提供開始~

2020年7月27日
JFEエンジニアリング株式会社

JFEエンジニアリング株式会社(社長:大下元、本社:東京都千代田区)はこのたび、廃棄物処理施設で最も重要な設備であるごみ焼却炉の操業において、世界で初めて完全自動運転を実現したシステム(以下、自動運転システム)をバージョンアップして「BRA-INGロゴ.jpg(ブレイング)※1」と命名し、提供を開始しました。

当社は、廃棄物処理施設において焼却炉の燃焼制御に使用される自動燃焼制御装置(ACC)を高度化させると共に、運転員が行う介入操作を自動化する自動運転システムの開発を進め、2018年10月より当社が運営する施設で活用しています。自動運転システムを導入した施設では、従来よりも安定した燃焼状態が維持されると共に、発電量の増加や薬剤使用量の低減を実現しています※2

今回当社が提供を開始する「BRA-ING」は、自動運転システムのバージョンアップに加えて汎用性を高めることにより、当社が建設した廃棄物処理施設へ幅広く導入することが可能となりました。今年度中に当社が運営中の8施設に導入し、来年度以降も順次展開してまいります。

尚、自動運転システムを導入した廃棄物焼却装置は、第46回優秀環境装置表彰※3において「AI・データ分析技術を導入した全自動一般廃棄物焼却装置」として経済産業省産業技術環境局長賞を受賞しました。これは、自動運転システムによる安定した自動運転と環境負荷低減の両立が高く評価されたものです。

当社は、焼却炉に続き、プラント全体の運営自動化を目指して開発を継続し、くらしの礎を創り、担う企業として、豊富な知見と最先端の技術で循環型社会の形成及び環境保全へ貢献してまいります。

「BRA-ING(ブレイング)」導入後の運転イメージ

「BRA-ING」による燃焼制御.jpg
「BRA-ING」による燃焼制御
BRA-INGによる運転(介入操作の無人化).jpg
「BRA-ING」による運転(介入操作の無人化)

自動運転システムのバージョンアップ内容

  1. 「BRA-ING」は、ごみ供給量や燃焼用の空気量等を自動制御し燃焼の安定状態を維持します。さらに、制御項目の拡充により確実かつ細やかな制御が可能となり、燃焼安定性が向上します。
  2. Pla'celloⓇ※4の活用により、「BRA-ING」利用までのチューニング時間を大幅に低減しました。
  3. ごみの燃焼状態に大きな影響をもつごみの性状変化やごみ処理量の変動に対して、最適な動作条件を自動選定する機能を付加することで、年間を通じて安定した燃焼状態を維持できるようにしました。
  • ※1 BRA-ING縦ロゴ.jpg
    技術と経験を蓄積させた頭脳(BRAIN)と進化する(~ing)システムを組み合わせて、運転員のノウハウと最先端の技術を融合したシステムを表現。商標登録出願中。
  • ※2 2019年7月18日当社リリース https://www.jfe-eng.co.jp/news/2019/20190718_2.html 参照
  • ※3 日本産業機械工業会が主催し、環境保全技術の研究・開発及び優秀な環境装置の普及の促進を図ることを目的とした優秀環境装置の表彰事業
  • ※4 プラッチェロロゴ.jpg(プラッチェロ):当社が2018年11月に運用を開始したAI・ビッグデータを容易に活用できるデータ解析プラットホーム。 参考URL:https://www.jfe-eng.co.jp/news/2018/20181109.html

以上

本件に関するお問合わせは下記にお願いいたします。

  • JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報室
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