TVR
原油タンカー排出VOC回収プロジェクト(TVR)
下)洋上出荷設備の適したVOC回収プラントとして期待される「TVR船」
原油タンカー排出ガス処理設備(Tanker Vapor Recovery(TVR))は、原油出荷時にタンカーから排出されるVOC(Volatile Organic Chemicals:揮発性有機化合物)や臭気物質を除去するとともに、VOCをエネルギーとして回収します。
現在、鹿児島県にある石油基地では、従来の灯油やシリカゲル吸着材などを使用するVOC回収技術とは異なり、VOCを直接原油で吸収させる世界初の商業化プロセス技術を採用したTVRが稼動しており、当社はその設計・施工を手がけました。このプロセスによってVOCと臭気物質の除去率が99%以上、エネルギー回収率が約70%となり、環境影響緩和とエネルギーの有効利用に寄与しています。
また、中東を中心とした産油国では洋上出荷設備に適したVOC回収プラントへのニーズが高まっているため、今後「洋上TVRプラント」の研究・開発を進めていきます。