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短期間橋梁架設(一夜で架けた橋、第二東名高速駒門橋(静岡県))

交通への影響を最小限に抑える橋梁工事

あらかじめ組立てた橋桁(写真右側)
橋脚に固定された橋桁
(下の道路は東名高速)

2006年11月18日(土)19時から翌19日(日)7時まで、東名高速道路御殿場ICと沼津IC間の上下線が夜間通行止めになりました。

駒門パーキングエリア付近で東名高速道路と交差する第二東名高速道路の駒門橋架設工事が行われたためです。
その概略は、工事区間に並行して、あらかじめ上下線2本の橋桁を組み立てておき、それをそのまま横に移動して、東名高速道路の上に架けるというもの。 JFEエンジニアリングはこのうち下り線の工事にジョイントベンチャを組んで参加しました。

鋼製の橋の長さは約200m、重さ約1,800トン。それを一晩で71m移動し、橋脚に下ろして仮固定するという工事でした。国内最大規模の横移動工事であること、上下線が同時に横移動されること、しかも当日のうちに降下まで行う工事は従来ほとんどなく、特に先行する下り線は時間の遅れは絶対に許されません。

橋桁はベント上で組み立てられ、水平移動できるよう、据え付け位置までは仮設のレールが敷かれました。
橋桁の移動開始は19時30分。移動のスピードを確保するため、橋桁の前後に2本のジャッキが取り付けられました。後側ジャッキの後端を固定してジャッキを伸ばし、橋桁を前に押し出します。

次に前側ジャッキの先端を固定してジャッキを縮め前に引き寄せる。これを繰り返して24時30分に移動を終えました。次にこれを3本ある橋脚上に下ろしていきます。中央部と両端部をそれぞれ調整しながら45cmを4回に分け、2時間半かけてこの工程を終えました。その後橋桁を仮固定し、撤去・片付けを終了させ、予定通り午前7時通行止めを解除しました。

一晩という制約の中で、これだけの重量物を動かすのですから、あらかじめいろいろな事態を想定して数値シミュレーションを行い、確実性と安全性を確認しています。

しかし何より大切なのは現場力。

施主の中日本高速道路(株)様のご指導を始め、協力会社並びにJVスタッフの技術力とチームワークが、失敗の許されない工事を支えています。

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