防潮堤・防水壁
本工法は、鋼とコンクリートのハイブリッド構造のプレキャスト部材(底版・防波版)と基礎杭から構成され、大幅に工期短縮が可能な工法です。
工法の特徴
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プレキャスト化による現地急速施工・工期短縮
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現地資材の需給動向に対する影響の大幅軽減
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プレキャスト部材の小型化・軽量化による省スペース化
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ハイブリッド構造による粘り強い構造の実現
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鋼とコンクリートの材料特性を活かした経済性の向上
従来工法に対し、
スペース 80%削減
工期 60%短縮
現地工費 80%削減
ハイブリッド防潮堤®(工法概要)
- レキャスト化 ⇒ 「シンプル工法」 「工期短縮」 「地産地消」
- ハイブリッド構造 ⇒ 「粘り強さ」 「省スペース施工」
道路幅9m程度の中で防潮堤の構築が可能 ⇒ 狭隘地施工を実現
コンクリートと鋼部材の特性を活用 ⇒ 構造的な粘り強さを発揮
ハイブリッド防潮堤®(特徴)
1.粘り強い構造
2.壁厚・設置スペースの低減
3.プレキャスト化による現地急速施工・工期短縮
シンプル工法:杭に差し込むだけ
工期短縮:<工期比較>壁高5m、施工延長1km 試算
ハイブリッド防潮堤®と従来型防潮堤との比較算
ハイブリッド防潮堤®の種類
適用例
工事名称 | R1原科研 第2保管廃棄施設津波対策工事 |
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発注者 | 日本原子力研究開発機構(JAEA) |
目的・機能 | 防潮堤 |
施工年度 | 2021年度 |
寸法緒元 | 長6.0 幅1.1 基礎杭φ500 |
製作数 | 210基(施工延長432m) |
重量 | 9.4t/基 |
鋼重 | ー |
コンクリート体積 | ― |
設計概要 | 壁高2.0~3.5(T.P +10.6) |
特徴・機能 | 一列杭/輪中化 |
工事名称 | 二十一浜漁港海岸保全施設整備事業防潮堤整備工事 |
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発注者 | 気仙沼市 |
目的・機能 | 防潮堤 |
施工年度 | 2018年度 |
寸法緒元 | 長5.0~6.0 幅1.7 基礎杭φ1300 |
製作数 | 260基(施工延長161m) |
重量 | 22.2~22.7t/基 |
鋼重 | ー |
コンクリート体積 | ― |
設計概要 | 壁高12.85(T.P +14.7) |
特徴・機能 | 二列杭 |
工事名称 | 気仙沼港海岸護岸外防潮堤 |
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発注者 | 宮城県 |
目的・機能 | 防潮堤 |
施工年度 | 2014年度 |
寸法緒元 | 長7.0~10.0×幅1.4/4.8~5.4×高5.7~6.4m |
製作数 | 299組(延長2650m) |
重量 | ― |
鋼重 | 9~21t/組 |
コンクリート体積 | 15~41m3/組 |
設計概要 | 設計津波水位T.P.+7.20m |
特徴・機能 | L型(杭φ800) |
工事名称 | 山田漁港海岸災害復旧(防潮堤)工事 |
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発注者 | 岩手県 |
目的・機能 | 防潮堤 |
施工年度 | 2013年度 |
寸法緒元 | 長6.0×幅1.4/6.5×高8.35m |
製作数 | 74組(延長1000m) |
重量 | ― |
鋼重 | 17t/組 |
コンクリート体積 | 48m3/組 |
設計概要 | 設計津波水位T.P.+8.70m |
特徴・機能 | L型(杭φ800) |
工事名称 | 浜岡原子力発電所 防波壁設置工事・かさ上げ工事 |
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発注者 | 中部電力(株) |
目的・機能 | 防波壁 |
施工年度 | 2013年度 |
寸法緒元 | 長12.0×幅1.9/7.0× 高12.0+6.0m |
製作数 | 109基 |
重量 | ― |
鋼重 | (本体)185+(嵩上げ)12t/基 |
コンクリート体積 | ― |
設計概要 | 設計壁高T.P.+22.0m |
特徴・機能 | たて壁+フーチング式 |
工事名称 | 女川原子力発電所 防潮堤かさ上げ工事 |
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発注者 | 東北電力(株) |
目的・機能 | 防潮堤 |
施工年度 | 2013年度 |
寸法緒元 | 長4.0×幅0.45+φ2500×高13.5m |
製作数 | 163本(上杭) |
重量 | ― |
鋼重 | (上杭)50t/本 |
コンクリート体積 | ― |
設計概要 | 設計壁高O.P.+29.0m |
特徴・機能 | 鋼管式(上杭+下杭φ2500) |