EPP工法(エコ・ペイント・ピーリング工法)
テクノロジーの概要
EPP工法(エコ・ペイント・ピーリング工法)は、塗装面に塗布するだけで塗膜が浮き上がり、塗膜を短時間で剥離させることができる、全く新しい塗膜剥離剤(アクアインプラス)を使用した画期的な工法です。
下地の金属を傷めず、剥離作業の効率化、工期短縮がはかれるだけでなく、水性系のため、環境にやさしく、人体にも安全な製品なので安心してご使用いただけます。
特長
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安全で安心
シンナーなどの溶剤を含まない水系一液塗料剥離剤を使用していますので、これまでの剥離剤と比較して、安全に作業できます。。
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後処理が容易
ブラストのようなダスト処理の必要がありません。また、使用用具は水で洗い流すことができ、処理が容易です。
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使い方が簡単
剥離剤を既存の塗装面に塗布するだけ。あとは自然に塗膜が持ち上がり、きれいに分離します。
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剥離時間が短い
剥離剤塗布後6~24時間程度で剥離が完了(塗装の膜厚や階層などで時間は異なります)。総合的な工期短縮がはかれます。
実際の剥離状況
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塗膜の種類、劣化の程度、施工環境温度、塗膜厚などにもよりますが、早いものでは1時間もしないうちに、写真のような反応があらわれます。
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写真は、手動のスクレーパで塗膜を剥がしている様子。
電動スクレーパなど、他の工具などを組み合わせることで、一層効率的な剥離作業が可能となります。 -
剥離剤によって古い塗膜を剥離した後、EPP工法専用のクリーナーで剥離面をクリーニングすることによって、一層清浄な素地を得ることが出来ます。
EPP工法による剥離の仕組み
第1段階
本剥離剤を既存塗膜に塗布すると、塗膜に浸透していき、塗膜の化学結合を破壊します。
- 剥離剤の標準塗布量は500μm(500g/m2(ロスを含まず)です。但し、実際の塗布量については各現場にて500μm〜1,000μmの範囲で確認することを推奨いたします。
第2段階
浸透した剥離剤は、塗膜を膨潤させ、体積が大きくなり塗膜を持ち上げます。
- ※ 本剥離剤は塗膜を溶解するものではありません。
第3段階
塗膜の膨張力が、 素地との付着力を上回ることにより、塗膜が浮き上がり剥離します。
- 剥離後は水性専用クリーナーによる洗浄を推奨します。
EPP工法の対応塗料
対応塗料
- フタル酸樹脂
- シリコンアルキド樹脂
- フェノール樹脂
- 塩化ゴム
- 塩化ビニル樹脂
- エポキシ系樹脂
- ポリウレタン樹脂 ほか
剥離困難な塗料
- 無機系ジンク塗料
- ガラスフレーク塗料