2022年12月26日
JFEエンジニアリング株式会社
JFEエンジニアリング株式会社(社長:大下 元、本社:東京都千代田区)がフィリピンのマニラッド水道サービス社よりサンタ・クララ社(社長:Mr. Nicandro G. Linao、本社:マニラ首都圏マンダルヨン市)と共同で受注し、2022年7月より実証運転を開始した「ラメサ第1浄水場更新工事」(以下、本プロジェクト)が、11月29日にロンドンで行われた国際コンサルティング・エンジニア連盟(以下、FIDIC※)によるFIDIC International Contract Users' Conferenceにおいて、「2022 FIDIC Contract Users' Awards」の「Project of the Year」を受賞しました。
FIDICは国際コンサルティング・エンジニアリング業界における業務の質の向上、ビジネス倫理観の普及、サステナビリティの実現を目的に、国際的なインフラプロジェクトにおける標準契約約款を多数発行しています。「FIDIC Contract Users'Awards」は、国際的なインフラプロジェクトの中から、プロジェクト遂行におけるFIDIC標準契約約款に基づいた最も優れた活用事例に対して表彰されるものです。本表彰は今年で4回目を迎え、過去にはモロッコの港湾プロジェクトや、トルコにおける高速鉄道プロジェクトが受賞するなど、国際的に影響力のあるプロジェクトが選ばれており、今年は4件の最終候補の中から本プロジェクトが選出されました。
本プロジェクトは、日量150万m3(約600万人分)を処理するフィリピン最大の浄水場更新工事で、沈殿池への傾斜管・汚泥掻寄機の導入や汚泥処理施設の新設による浄水能力の増強とオペレーションの効率化、沈殿池・ろ過池の躯体および運転管理棟の耐震性強化を図りました。さらに、地球温暖化ガスの排出抑制の観点から太陽光発電システムを導入しました。このような、地域住民への安全な水の安定供給に資するレジリエンスとサステナビリティの向上に向けた取り組みに加え、コロナ禍で様々な制約を受けるなか、本プロジェクトをFIDICの標準契約約款に則しながら円滑に遂行したことが高く評価されたものです。
当社は今後も、都市化の進展により浄水場・下水処理場のニーズが高まる東南アジア地域を中心に、最適な技術提案と円滑なプロジェクト遂行により、各地域のインフラ整備に貢献してまいります。
- ※ FIDICはあらゆる技術分野を包含し、かつ独立・中立の立場を保持する世界的に権威のある建設に関するコンサルティング・エンジニア連盟で、1913年にベルギーで設立。
ラメサ第1浄水場全景
工事概要
発注者 | マニラッド水道サービス社 |
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工事名 | ラメサ第1浄水場更新工事 |
施工場所 | フィリピン国マニラ首都圏ケソン市 |
工事内容 | 凝集沈殿池、ろ過池の設備更新と躯体補修、汚泥処理施設新設、
運転管理棟補修、 太陽光発電設備新設、試運転および実証運転 |
サンタ・クララ社概要
会社名 | Sta. Clara International Corporation |
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代表者 | Mr. Nicandro G. Linao |
本社 | フィリピン国マニラ首都圏マンダルヨン市 |
事業内容 | 浄水場・下水処理場建設工事、商業ビル、ダム、道路、橋、パイプライン等の建設、 再生可能エネルギー事業(風力、水力) |
FIDIC概要
名称 | International Federation of Consulting Engineers |
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本部 | スイス ジュネーブ |
設立 | 1913年 |
会員 | 全世界100か国以上のコンサルティング・エンジニア協会が加盟 |
活動内容 | 標準契約約款の発行、若手技術者の教育、発展途上国の能力開発、 調達手順・リスク管理・環境マネジメント等に関する書籍の発行、 講演・セミナー・ワークショップ・年次総会の開催 |
以上
本件に関するお問合わせは下記にお願いいたします。
- JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報室