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JFEエンジニアリングと東レ・プレシジョンが事業提携  ~金属3Dプリンターによる受託造形事業で生産補完関係を構築~

2022年5月23日
JFEエンジニアリング株式会社
東レ・プレシジョン株式会社

JFEエンジニアリング株式会社(社長:大下 元、本社:東京都千代田区、以下「JFEエンジニアリング」)と東レ・プレシジョン株式会社(社長:池内 秀樹、本社:滋賀県大津市、以下「東レ・プレシジョン」)はこのたび、金属3Dプリンターを活用した受託造形事業拡大に向け、生産補完に関わる基本合意書を締結致しました。

現在、航空宇宙、防衛、自動車分野を中心に、複雑で軽量な部品を効率良く製造出来る金属3Dプリンターを適用する動きが欧米、中国を中心に急速に広まっています。
日本国内においても、これまで研究開発等の小規模な適用だったものが、今後は電力・石油・ガス・化学等の基幹産業向けプラントや産業機械分野における適用ニーズの大幅な拡大が見込まれます。

こうした動きを受け、JFEエンジニアリングと東レ・プレシジョンは、3Dプリンターを活用した金属部品の生産において、相互補完した提携が可能であるとの認識で一致し、今回の事業提携に至りました。
具体的にはJFEエンジニアリングはDED方式※1を採用した国内最大級の金属3Dプリンターを導入し、主にプラント・産業機械などの各種大型造形物製造、金属部品の補修再生を担います。東レ・プレシジョンはパウダーベット方式※2の金属3Dプリンターによる金属造形で豊富な実績を有しており、主に航空宇宙、エネルギー分野などで活躍する精密で小型の造形物製造を担います。

今後、両社はそれぞれの強みを組み合わせた製品を提供するなど、本事業提携の効果を高めるとともに、国内で急速に拡大する適用ニーズを見据え、金属部品の受託造形事業へ積極的に参入してまいります。

  • ※1 DED方式:3Dプリンターの造形方法の一種。 Directed Energy Deposition(指向性エネルギー堆積)の略。レーザー(熱源)を噴射した金属粉末に照射し、溶融・凝固による肉盛りを繰り返し、積層させることで三次元に造形する。
  • ※2 パウダーベット方式 :3Dプリンターの造形方法の一種。 金属粉末を機械的に敷き詰め、敷き詰めた金属粉末にレーザーや電子ビームを照射して必要な部分を溶かし固めることで三次元に造形する。

各社概要

JFEエンジニアリング㈱

事業概要 エネルギー、環境、社会インフラ、機械・システム等のプラントや構造物のEPC(設計・調達・建設)、製造、運営
保有金属3Dプリンター 芝浦機械ZK-T2010
対応材料 ステンレス(SUS316L)、ステライト6、インコネル718、マルエージング鋼など
会社HP https://www.jfe-eng.co.jp/
鶴見製作所HP https://jfe-tsurumi.jp/
営業窓口 社会インフラ本部 鶴見製作所 (連絡先:045-505-7885)

東レ・プレシジョン㈱

事業概要 半導体製造装置、航空・宇宙関連製品などの精密部品の製造・販売
保有金属3Dプリンター EOS M290、TRUMPF TruPrint1000
対応材料 インコネル718、64チタン、タングステン、タンタル、アルミ、ステンレス(SUS316L)、スーパーインバーなど
会社HP https://www.tpc.toray/
営業窓口 関東営業所(連絡先:045-270-3201)

金属3Dプリンターで製造した造形物の例

20220523_金属3Dプリンターで製造した造形物の例.jpg

以上

本件に関するお問合わせは下記にお願いいたします。

  • JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報室
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