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水道施設を活用したデマンドレスポンス実証試験で水の安定供給と電力調整対応を確立 ~産学官で実証試験成果を持続的に活用し、水道事業の健全経営に貢献~

2020年10月30日
JFEエンジニアリング株式会社
福山未来エナジー株式会社

JFEエンジニアリング株式会社(社長:大下元、本社:東京都千代田区)は、福山市立大学(学長:田丸敏髙 所在地:広島県福山市)、福山市上下水道局(上下水道事業管理者:渡邉清文 所在地:広島県福山市)と進める産学官共同研究の中で、福山市が出資し設立された新電力である福山未来エナジー株式会社※1と連携し、水道施設の設備を活用したデマンドレスポンス※2実証試験を行いました。

当社は福山市立大学、福山市上下水道局とともに産学官共同研究チームを構成し、2017年10月より『福山市水道施設におけるエネルギー最適化ソリューションに関する研究』に取り組んできました※3。本研究は、将来にわたって福山市水道事業の経営健全化に資することを目的としています。今回の実証試験には、市内水道施設に電力を供給する福山未来エナジーが、電力消費の分析およびデマンドレスポンス業務で参画しました。

実証試験は福山市の主力浄水場である「中津原浄水場」と「千田浄水場」で行われ、浄水場で電力を多く消費するポンプの操作を中心に、電力需給ひっ迫を想定してのデマンドレスポンス要請※4に対応しました。
ポンプ操作には既存の「配水量需要予測システム」に、当社が独自開発した「ROSE_DX」※5を新たに搭載することで、水道水の安定供給を維持しながら、施設の電力使用量を通常より1時間当たり約1千kW調整できることを確認いたしました。

今後は本実証試験の成果を活かし、2021年4月からの本格運用に向けた準備を進めるとともに、本取組を実施する浄水場の対象を拡大していきます。4者は引き続き連携し、これらの研究成果を持続的に活用しながら、福山市水道事業の健全経営に貢献してまいります。

  • ※1 福山未来エナジー:福山市、JFEエンジニアリング(株)、広島銀行(株)が共同出資し、2018年12月に設立した地域エネルギー会社。
  • ※2 デマンドレスポンス:地域の電力需給ひっ迫時等において、電力会社の要請により需要家が一時的に消費電力を落とし、電気の需要(消費)と供給(発電)のバランスをとること。
  • ※3 https://www.jfe-eng.co.jp/news/2017/20171016.html参照
  • ※4 2020年7月~9月にかけて複数回、3時間のデマンドレスポンス要請に対応。
  • ※5 デマンドレスポンス対応レコメンドシステム「ROSE_DX」:配水量予測システムをベースとしたDR対応専用システム。DXは、DR Extreme ver.の略。電力調整要請時に水道水の安定供給と消費電力調整を考慮した最適運転計画を提案するサポートシステム。
ROSE DX(デマンドレスポンス対応).jpg

以上

本件に関するお問合わせは下記にお願いいたします。

  • JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報室
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