2024年2月15日
JFEエンジニアリング株式会社
JFEエンジニアリング株式会社(社長:大下 元、本社:東京都千代田区)は、積水化学工業株式会社(社長:加藤 敬太、本社:大阪府大阪市、以下、「積水化学工業」)と共に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「グリーンイノベーション基金事業/廃棄物・資源循環分野におけるカーボンニュートラル実現」に対し、「ガス化改質と微生物を用いたエタノール製造による廃棄物ケミカルリサイクル技術の開発」(以下、「本開発」)を提案し、このたび、実施予定先として採択※1されました。
当社は、現在、幅広い廃棄物をガス化し、高品質な精製合成ガスの安定供給を可能とする「C-PhoeniX Process®※2」の開発に取り組んでいます。本開発では、当社の「C-PhoeniX Process®」と、積水化学工業が現在開発中である廃棄物由来の精製合成ガスからエタノールを製造するバイオリファイナリー技術※3を組み合わせることで、廃棄物から化学品原料を製造する革新的な「廃棄物のケミカルリサイクル(Waste-to-Chemical)プロセス」の確立を目指します。
なお、本プロセスは、化学品合成に必要な水素(H2)も自らのプロセス内で生成するため、水素ネットワークの構築を待たずに早期の社会実装が期待されています。今後、当社はグリーンイノベーション基金を活用し、「C-PhoeniX Process®」の開発をより一層加速します。
当社と積水化学工業は、本開発により廃棄物から化学品原料への転換プロセスを構築し、2030年度までの社会実装を目指すとともに、2050年カーボンニュートラル達成に向けて貢献してまいります。
- ※1 https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101724.html
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※2
略称「CX Process®」。略称含め商標登録済み(2024年2月7日公表)
https://www.jfe-eng.co.jp/news/2024/20240207.html - ※3 バイオマスを原料としてバイオ燃料や化学品を生産する技術
採択概要
プロジェクト名 | 廃棄物・資源循環分野におけるカーボンニュートラル実現/ 【研究開発項目2】高効率熱分解処理施設の大規模実証 |
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採択テーマ | ガス化改質と微生物を用いたエタノール製造による廃棄物ケミカルリサイクル技術の開発 |
開発項目 | ・化学原料製造用途向け廃棄物ガス化改質プロセスの開発(担当:JFEエンジニアリング) ・精製合成ガスを高収率でエタノール化する技術の開発(担当:積水化学工業) ・ガス化改質とエタノール製造の一貫システムの開発 (担当:JFEエンジニアリング、積水化学工業) |
実施期間 | 2023年度~2030年度(予定) |
全体プロセスフロー(イメージ)と各社担当範囲

以上
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- JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報室