株式会社IHI(以下,「IHI」)およびJFEエンジニアリング株式会社(以下,「JFEエンジ」)は,両社が営むシールド掘進機※事業の統合(以下,「本件統合」)に関し,平成21年6月22日付「シールド掘進機事業の統合に関する基本合意締結のお知らせ」にて公表して以降,本件統合の方法,条件および時期ならびに本件統合後の事業の詳細等について検討してまいりましたが,今般,これらの具体的内容についてIHIおよびJFEエンジの取締役会において決議いたしましたので,下記のとおりお知らせいたします。
※ シールド掘進機とは,地下鉄,道路,下水道および共同溝等のトンネルを掘るために,土木工事に使用される機械設備です。
1. 本件統合の背景・目的
公共投資の抑制に伴い,国内のシールド掘進機市場は,縮小傾向にありましたが,今後につきましては,都市部を中心とした下水,共同溝および道路の再構築が計画されており,市場動向は安定的に推移するものと想定しております。
シールド掘進機業界は,縮小した市場規模に比べ,依然として企業数が多く,各社は生き残りをかけ,生産体制の再構築を行なっております。また,公共工事の発注では,コスト競争力だけではなく,品質を含む技術競争力を要求する総合評価方式が一般的となってきており,シールド掘進機に対しても,今後は大深度・長距離掘削に代表されるより高い技術力が求められております。
このような背景のもと,IHIとJFEエンジは,両社のシールド掘進機事業の更なる競争力強化を目的として,事業統合について検討を行なってまいりました。
IHIは,主に下水道トンネル用の小口径から道路トンネル用の超大口径掘進機に及ぶ豊富な納入実績を背景に,技術力および調達力に強みを有しております。一方,JFEエンジは,主に電気・ガス導管や上下水道用の小口径から地下鉄等のトンネル用の中大口径の掘進機を中心に,効率的な生産体制に強みがあり,特に5~10mの中口径では国内ではトップクラスの実績を有しております。これらの両社の強みを統合することで,小口径から超大口径に至る全ての領域において,高い競争力と技術力の向上を図ることが可能となります。
また,両社の経験豊富な技術者が集結することにより,技術開発力の向上や海外市場を含めた受注機会の拡大などのシナジー効果も期待されます。以上により,IHIとJFEエンジはシールド掘進機事業において,国内業界トップの地位確立と更なる成長戦略の実現を目指し,両社出資による統合会社を設立することとしました。
統合会社は,両社が営むシールド掘進機その他のトンネル建設機械に関する営業,設計,調達,現地工事,アフターサービス事業を承継し,製造については両社に委託します。なお,統合会社の主たる製造委託先はJFEエンジの鶴見製作所とし,効率的な生産体制の構築を目指してまいります。
2.本件統合の要旨
IHIおよびJFEエンジは,両社が営むシールド掘進機その他のトンネル建設機械に関する営業,設計,調達,現地工事,アフターサービス事業を会社分割し(以下,「本件分割」),IHIおよびJFEエンジの共同出資により設立する統合準備会社 ジャパントンネルシステムズ株式会社(以下,「JTS」)に承継させることとしました。具体的には,次のとおりです。
(1) 本件統合の日程
| 吸収分割契約書承認取締役会(JFEエンジ) |
平成21年10月23日 |
| 吸収分割契約書承認取締役会(IHI) |
平成21年10月26日 |
| 統合準備会社設立 |
平成21年11月4日(予定) |
| 吸収分割契約書承認取締役会(JTS) |
平成21年11月4日(予定) |
| 吸収分割契約締結 |
平成21年11月4日(予定) |
| 吸収分割の効力発生日 |
平成22年1月1日 (予定) |
| ※ |
IHIおよびJFEエンジは,会社法第784条第3項に定める簡易分割の規定により,それぞれ吸収分割契約書に関する株主総会の承認を得ません。 |
(2) 設立する統合準備会社の概要
以下,「3.本件統合の当事会社の概要」をご参照ください。
(3) 本件統合の日程
IHIおよびJFEエンジそれぞれを吸収分割会社,JTSを吸収分割承継会社とする吸収分割です。
(4) 本件分割に係る割当ての内容
本件分割に際し,JTSは新たに普通株式296,000株を発行し,IHIに207,200株を,JFEエンジに88,800株を割り当てると同時に,IHIが保有するJTS株式の一部をJFEエンジに譲渡して,IHIおよびJFEエンジのJTSに対する持株比率を,51%および49%とします。
(5) 本件分割に係る割当ての内容の算定の考え方
本件分割によりJTSに承継する資産および負債の額を想定し,これらの差額に対応するJTSの純資産額を計算の基礎として,IHIおよびJFEエンジに割り当てる株式数を算定しております。
(6) 本件分割により減少する資本金
IHIおよびJFEエンジにおいて,本件分割により減少する資本金はありません。
(7) 承継会社が承継する権利義務
JTSは,以下(9)①記載の事業に関連する資産,負債,権利義務,契約上の地位を承継します。ただし,当該事業に係る引渡し済みまたは完工済みの工事に関する請負契約,当該事業と当該事業以外のIHIまたはJFEエンジの事業に共通して適用される契約,当該事業に従事する従業員との雇用契約に関する契約上の地位および権利義務は承継しません。なお,IHIおよびJFEエンジからJTSに対する債務の承継については,原則として免責的債務引受の方法によります。
(8) 債務履行の見込み
IHI,JFEエンジおよびJTSは,いずれも資産が負債を上回っており,本分割後もその履行を担保するに足りる責任財産を有しているとともに,収益状況についても,負担すべき債務の履行に支障を及ぼすような事態が現在のところ想定されていないことから,分割期日後のそれぞれの債務の履行にも問題はないものと判断しております。
(9) 分割する事業部門の概要
①分割する部門の事業内容
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IHIおよびJFEエンジが営むシールド掘進機その他のトンネル建設機械に関する営業,設計,調達,現地工事,アフターサービス |
②分割する部門の経営成績
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(単位:百万円)
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分割部門(a) |
21年3月期実績(b) |
比率
(a/b) |
| 売上高(IHI) |
3,770 |
728,672 |
0.5% |
| 売上高(JFEエンジ) |
2,932 |
184,350 |
1.6% |
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③分割する資産,負債の金額
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平成21年3月31日現在の試算で資産7,451百万円,負債3,628百万円(IHIおよびJFEエンジの合算)です。 |
3.本件統合の当事会社の概要(平成21年3月31日現在)
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吸収分割会社 |
吸収分割会社 |
吸収分割承継会社 |
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株式会社IHI |
JFEエンジニアリング株式会社 |
ジャパントンネルシステムズ株式会社 |
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東京都江東区
豊洲三丁目1番1号 |
東京都千代田区
大手町二丁目6 番2号 |
神奈川県横浜市鶴見区小野町61番地1 |
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代表取締役社長
釡 和明 |
代表取締役社長
岸本 純幸 |
代表取締役社長
前田 啓二
代表取締役副社長
尾形 俊之 |
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金属加工機械,物流機器,ボイラ,原子力機器,化学機械,汎用機械,ジェットエンジン,宇宙機器などの製造,販売等 |
エネルギー、都市環境、リサイクル、鋼構造、産業シ ステム等に関するエンジニアリング事業 |
シールド掘進機その他のトンネル建設機械の設計,販売等 |
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95,762百万円 |
10,000百万円 |
40百万円 |
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明治22年1月17日 |
平成15年4月1日 |
平成21年11月4日 |
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1,467,058,482株 |
55,730,000株 |
4,000株 |
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3月31日 |
3月31日 |
3月31日 |
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| 日本トラスティ・サービス信託銀行㈱(信託口4G) |
3.98% |
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| ジェイ エフ イー ホールディングス㈱ |
100.00% |
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| 日本トラスティ・サービス信託銀行㈱(中央三井アセット信託銀行再信託分・㈱東芝退職給付信託口) |
3.77% |
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| ユービーエス エージー ロンドン アカウント アイピービー セグリゲイテッド クライアント アカウント |
3.05% |
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| 日本トラスティ・サービス信託銀行㈱(信託口) |
2.98% |
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| (10) |
直前事業年度の
業績 |
IHI(連結) |
JFEエンジ(連結) |
JTS |
| 売上高 |
1,388,042百万円 |
338,285百万円 |
― |
| 営業利益 |
25,679百万円 |
4,612百万円 |
― |
| 経常利益 |
13,521百万円 |
9,950百万円 |
― |
| 当期純利益 |
△7,407百万円 |
― |
― |
1株当たり
当期純利益 |
△5.05円 |
― |
― |
| 純資産 |
205,950百万円 |
― |
40百万円 |
| 総資産 |
1,489,342百万円 |
372,820百万円 |
40百万円 |
| 1株当たり純資産 |
130.96円 |
― |
10,000円 |
※注 JTSは,平成21年11月4日設立予定の概要を記載しております。 |
●本件に関するお問い合わせは下記にお願い致します。
| 株式会社IHI 広報・IR室 |
 |
TEL.03-6204-7030 |
| JFEエンジニアリング株式会社 総務室 広報グループ |
TEL.045-505-8953 |