O&M(運転・維持管理)サービス
洋上風力発電におけるO&M(運転・維持管理)は、陸上設備に比べて格段に難易度が上がり、万一、設備故障が起きた場合の影響も大きくなります。
当社は、陸上風力発電設備を含む様々な発電設備においてEPC及びO&Mサービスを担ってきました。大型プラントを扱う中、各種センサーで設備の状態監視・予兆検知する遠隔監視技術に磨きをかけてきました。これらの技術・人材・経験を活かすことで洋上風力発電設備の総合的なO&Mサービスを展開します。
当社のサービス領域
洋上設備 維持管理サービス
洋上設備維持管理サービスは、天候、海象の影響により現地で計画通りの点検が難しいことが課題です。従い遠隔操作技術やセンサーによる監視技術の開発で、計画に沿った維持管理を行っていくことを目指しています。
また、専門会社の協力や様々な分野の社内エンジニアの知見も加え、サービスの質の向上を考えています。
- 基礎構造物※ 気中部
- 基礎構造物※ 水中部
- 基礎構造物附帯物
- 海底ケーブル
- 海底地盤・洗堀防止材
- 洋上変電所
- ※ 基礎構造物:TP(トランジションピース)、MP(モノパイル)、JKT(ジャケット)、浮体式
高度な点検業務を目指し、省人化・無人化を実現するためROV、ドローン、その他センシング技術の検討、活用を進めます。
点検イメージ図
陸上設備 維持管理サービス
陸上設備維持管理サービスは、風力発電所の陸上諸施設の点検・修繕を行い、発電所の運用に支障が生じないよう維持管理します。
- 特高系統連系設備(開閉所、変電所)
- 自営線設備(送電線、配電線)
- 所内受変電設備
- 監視制御設備
- 通信設備、計測設備
- 土木(構内道路)・建築(管理棟)
風力発電所を含む多様な発電設備のEPC、O&M実績が多数あり、幅広いノウハウを洋上風力発電設備に活用できます。
JFEグループの幅広いリソースを活用、特にグローバルリモートセンター(GRC)による集中的な24時間監視センターの活用による効率的なO&Mを進めていきます。
風車 維持管理サービス
風車部(ナセル、ローター、ブレード、タワー)の点検、補修業務については欧州の風車メーカーのライセンス契約により委託を受け、約20年の実績があります。
- ナセル部 機器(各種ギア類、制御盤等)
- ローター部 機器
- タワー内 機器(スイッチギア、変圧器等)
- ブレード
陸上風力で蓄積したノウハウを活かして、洋上風力にも対応していきます。
リプレース
ブレード補修
風力発電における実績
洋上風力発電O&M実績
入善洋上風力発電所 2023年10月以降O&M業務開始
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受託業務内容
- 運転監視
- 月例巡視(変電所、陸上送電線)
- 定期点検(風車、タワー以外全設備)
- 遠隔監視(ASUNAG)
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2024年1月
- 気中部点検実施( 航路標識灯)
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2024年3月
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NMB/SSS 実施
(基礎海底部および海底ケーブル)
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NMB/SSS 実施
- 幌延(750kwx28基)
- 江差(750kwx28基)
- 青山高原(750kwx20基)
- 串崎(1980kwx1基)
- 田平(2000kwx1基)他
陸上風力発電 EPC/O&M実績
1996年以降 25サイト(全131基)
代表案件
- 幌延
- 青山高原
- 串崎
陸上風力発電 事業出資/運営実績
2000年以降 3サイト(全49基)
- ※ 現在は、幌延のみ運営
運転サービス
当社は陸上風力発電所(幌延風力発電所)で培った経験から洋上風力発電における運転サービスに参画していきます。
運転サービスにおいて重要な統合管理システム(ASUNAG)を運用し、全体マネージメントを実現します。
統合管理システム(ASUNAG)のイメージ
廃棄物発電や上下水処理場において既に実績のある遠隔監視技術(GRC:Global Remote Center)を活用し、運転業務に関わる各種情報を管理、それをAI解析(当社解析ソフト:Pla’cello)することで運転監視マネジメント(操業、発電量、作業、設備等)や補修予兆診断、交換時期の予測診断等の予兆検知を行うことが可能です。