実績紹介
1995年のフィリピンの工場排水処理設備建設工事受注をきっかけに、海外向け上下水道設備のEPCソリューション事業に進出。フィリピン・ベトナムといった東南アジア地域を中心に実績を積み上げています。当初は小規模設備を中心に手掛けておりましたが、積み上げた実績が評価され、現在は10,000m3/日から270,000m3/日規模の設備を手掛けるまでに成長しました。また、近年では浄水処理場の建設へも進出しており、フィリピンで日本国内最大規模の浄水場と同規模の設備を受注しております。当社のEPCソリューション力は着実に評価されており、東南アジア地域各地へ、人々の生活に欠かせないインフラとなる上下水処理設備の提供を拡大させています。
海外上下水道実績
タラヤン下水処理場
施主 | マニラッド水道サービス会社 |
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国・場所 | フィリピン・マニラ首都圏 |
処理方式 | 標準活性汚泥法 |
処理量 | 15,400m3/日 |
資金源 | 世界銀行 |
フィリピンの住宅密集地であるケソン市に位置し、敷地面積1,800m2という限られたスペースで、日量15,400m3の処理量を誇るコンパクトな施設です。水理学的滞留時間(Hydraulic Retention Time)の最適設計、最初沈殿池への傾斜板、2階層の最終沈殿池の導入で敷地面積を大幅に削減することに成功しました。
処理プロセス
パリャニャーケ下水処理場
施主 | マニラッド水道サービス会社 |
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国・場所 | フィリピン・マニラ首都圏 |
処理方式 | 標準活性汚泥法 |
処理量 | 76,000m3/日 |
資金源 | 国際協力機構(円借款(セクターローン)) |
フィリピン・マニラの南西部に位置し、標準活性汚泥法により日量76,000のm3下水処理を行う施設であり、マニラッド社として最大の下水処理施設になります。限られたスペースでの配置や現地の下水水質に最適な設計・施行 (Design & Build)を行うことで高い評価を得ています。
処理プロセス
ラメサ第1浄水場
施主 | マニラッド水道サービス会社 |
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国・場所 | フィリピン・マニラ首都圏 |
処理方式 | 凝集沈殿ろ過 |
処理量 | 1,500,000m3/日 |
資金源 | 自己資金 |
本浄水場はフィリピンのケソン市に位置し、日量150万m3(約600万人分)を処理するフィリピン最大の浄水場です。沈澱池に傾斜管・汚泥掻寄機等の導入と、汚泥処理施設(濃縮・脱水)の新設を行い、濁度上昇時でも安定供給可能な浄水能力の強化とオペレーションの効率化を実現しました。さらに太陽光発電システムを導入し、電源の一部を再生可能エネルギーで賄います。
また、コロナ禍の制約の中でも標準契約約款に即し、円滑に遂行出来た事が高く評価され、国際コンサルティング・エンジニア連盟による「2022 FIDIC Contract Users' Awards」のProject of the Yearを受賞しております。
処理プロセス
ホアラック下水処理場
施主 | 科学技術省 ホアラック工業団地開発委員会 |
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国・場所 | ベトナム・ハノイ |
処理方式 | 嫌気無酸素好気法 |
処理量 | 36,000m3/日 |
資金源 | 国際協力機構(円借款) |
ハノイ近郊に位置するホアラック地区において、嫌気無酸素好気法により日量 36,000m3の下水処理を行う施設です。本施設は、同国の経済成長を加速させるために科学技術の拠点として形成されたホアラック科学技術都市の欠かせないインフラ設備の一つとなっています。
処理プロセス
エンサ下水処理場
施主 | ハノイ市 |
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国・場所 | ベトナム・ハノイ |
処理方式 | 嫌気好気法 |
処理量 | 270,000m3/日 |
資金源 | 国際協力機構(円借款) |
ハノイ市エンサ地区に位置し、窒素やリンを効率的に除去する高度処理プロセスを兼ね備えた処理水量270,000m3/日(対象人口:90万人相当)の下水処理施設です。本案件では質の高いインフラ輸出を実現するため、本邦技術を随所に取り入れており、当社はEPCコントラクターとして、それらの技術を取りまとめ工事を進めております。完工すると首都ハノイ市では最大の下水処理場になります。
処理プロセス
キャンディ下水処理場
施主 | スリランカ国 国家上下排水公社 |
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国・場所 | スリランカ・キャンディ |
処理方式 | オキシデーションディッチ法 |
処理量 | 14,000m3/日 |
資金源 | 国際協力機構(円借款) |
世界遺産で有名なスリランカの中部州キャンディ県にある下水処理施設で、日量14,000m3の処理能力を誇ります。曝気槽内の水中プロペラと散気装置の組み合わせにより効率的に酸素を供給し、十分に撹拌することで確実に下水を浄化するオキシデーションディッチ法を採用し、プラントの運転や維持管理が容易です。