JFEエンジニアリング株式会社(東京都千代田区 代表取締役社長 岸本純幸)が開発した船舶用バラスト水処理システム※1JFEバラストエースが、本年3月にIMO(国際海事機関)第60回海洋環境保護委員会(MEPC60)にて最終承認を取得しました。また、東亞合成株式会社(東京都港区 代表取締役社長 橋本太)とグループ2社※2が共同開発した本システムに使用する薬剤も同時に最終承認を取得しました。
JFEバラストエースは、フィルター、薬剤※3、ベンチュリー管※4の複合プロセスで船舶のバラスト水内に生息する水生生物や菌類の処理を行うシステムです。JFEグループが保有する水処理、機械、造船等の技術・ノウハウ、東亞合成グループが保有する薬剤技術・ノウハウを結集して作り上げたもので、排出基準を確実にクリアー※5できる高い性能と配置が容易なコンパクトさが特徴です。世界最大の処理能力を持つ3,500㎥/hモデルから小型モデルまでのラインナップが揃い、新造船から既存船までさまざまなサイズの外航船舶の搭載ニーズに応えることができます。また、安全な薬剤を使用し、
JFEエンジニアリングは東亞合成グループの協力を得て、既に国内各地、上海、シンガポールでの薬剤の供給体制を確立、1年以内に世界約20拠点まで供給網を拡大する予定です。
JFEエンジニアリングは近日中に国土交通省の装置に関する型式承認を取得のうえ、積極的に営業展開を加速させ、2012年度には年間300隻以上の受注を目指します。また、4月21日から23日まで、東京ビッグサイトで開催される国内最大の国際海事展覧会「SEA JAPAN 2010」に出展し、JFEバラストエースを御紹介します。
JFEエンジニアリングと東亞合成グループは、最先端の技術で海洋環境の保全に貢献してまいります。
【用語解説】
※1:バラスト水処理システム
タンカーや貨物船が空荷時のバランスを保つため、荷揚げした港で船底のタンクに注入し、荷積みする港で排出される海水(バラスト水)内に生息する水生生物と菌類の量を一定基準以内に削減させるシステム。
バラスト水とともに運ばれた水生生物と菌類が生態系を乱すことが国際的な問題となっているため、2004年にIMO(国際海事機関)は「船舶のバラスト水および沈殿物の規制および管理のための国際条約」を採択し、その規制対象となる外航船舶はすべて航行の際に使用するバラスト水内に生息する水生生物の量を排出基準(D-2基準)内に抑えることが義務付けられることになった。
※2:東亞合成株式会社のグループ2社
鶴見曹達株式会社(横浜市鶴見区 代表取締役社長 服部宗司)
株式会社TGコーポレーション(東京都港区 代表取締役社長 加藤秀雄)
※3:薬剤(活性物質)
薬剤(活性物質)は東亞合成グループが開発したもので、バラスト水に混入して移動する水生生物や菌類を殺滅させる塩素系殺菌剤「TG バラストクリーナー®」(主成分:次亜塩素酸ナトリウム)、である。一方、還元剤は、処理されたバラスト水に残留する殺菌剤を還元、中和して無害化する「TG エンバイロンメンタルガード®」(主成分:亜硫酸ナトリウム)である。
※4:ベンチュリー管
流路の縮小と拡大で発生する渦により、殺菌剤を急激に攪拌し均一混合させることで、殺菌性能を大幅に向上させる装置。
※ 5:排出基準を確実にクリアー
JFEエンジニアリングは日本郵船株式会社の子会社である株式会社MTI(東京都千代田区 代表取締役社長 安永豊)と当システムの船舶への適用性を検証する実証試験を一昨年より実施、国際基準を確実に達成できることが昨年確認された。
【商品標準ラインナップ】
| |
処理能力
(/h) |
ユニット寸法 |
| 縦(mm) |
横(mm) |
高さ(mm) |
| BallastAce 500 |
500 |
3,000 |
1,900 |
2,200 |
| BallastAce 1000 |
1,000 |
3,700
|
2,400 |
2,200 |
| BallastAce 1500 |
1,500 |
4,700
|
2,700 |
2,300 |
| BallastAce 2500 |
2,500 |
5,600
|
3,100
|
2,500 |
| BallastAce 3500 |
3,500 |
6,600 |
3,500 |
2,600 |
・要望に応じ、上記以外の処理能力にも対応可能。
・ユニットではなく、機器ごとに分割(モジュール化)して、自由なレイアウトも可能。
【バラスト水処理フロー図】
●本件に関するお問い合わせは下記にお願い致します。
| JFEエンジニアリング株式会社 総務部 広報グループ |
 |
TEL.045-505-8953 |
| 東亞合成株式会社 管理部IR広報室 |
TEL03-3597-7250 |