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フィリピン国最大の浄水場更新工事を受注

2017年6月12日
JFEエンジニアリング株式会社

JFEエンジニアリング株式会社(社長:大下元、本社:東京都千代田区)は、このたびマニラッド水道サービス会社(社長:Mr. Ramoncito S. Fernandez、本社:マニラ首都圏ケソン市、以下マニラッド社)より、マニラ首都圏ケソン市において同国最大のラメサ第1浄水場の更新工事を競争入札を経て受注しました。フィリピン国の建設会社であるサンタ・クララ社(社長:Mr. Nicandro G. Linao、本社:マニラ首都圏マンダルヨン市)との共同企業体で、2020年に施設を完成し、引渡しする予定です。当社の同国における上下水道プラントの実績は、下水処理場を含め本件で30件目となります。

現在マニラ首都圏では、マニラッド社が西側の全域で上下水道事業を運営しています。上水事業では台風・豪雨時におけるダム湖を水源とする原水の急激な濁度上昇などの課題に直面しており、地域住民へ安全な水を安定的に供給するため、今回ラメサ浄水場の更新を決定しました。

本浄水場は日量150万㎥(約600万人分)を処理するフィリピン国最大の浄水場です。今回の工事により、沈澱池に傾斜管・汚泥掻寄機等の導入と、汚泥処理施設(濃縮・脱水)の新設を行い、浄水能力の強化とオペレーションの効率化を図ります。
また、凝集沈殿池・ろ過池の躯体、および運転管理棟を全面補修し、耐震性を強化します。これにより濁度上昇時でも安定供給を実現する、世界有数の耐震性に優れた大規模浄水場に生まれ変わります。さらに太陽光発電システムを導入し、電源の一部を再生可能エネルギーで賄います。

今回のプロジェクトは既設浄水場の運転を継続しながら設備の更新を行うものです。そのためには、現状の浄水処理プロセスを分析し、綿密なシミュレーションによる工事計画が不可欠です。当社は日本最大の規模を誇る村野浄水場において、同様の経験を有しています。これに加え、マニラ首都圏にて数多くの下水処理施設の工事実績を有しており、こうした現地での実績が高い評価を受け、今回の受注に至りました。

当社は、今回の受注を機に、都市化が進み上下水道プラントニーズが高まる東南アジアの大都市に、プラント建設の提案を一層推進するとともに、事業への出資も視野に入れ、同地域のインフラ整備に貢献してまいります。

受注概要

(1) 工事名 ラメサ第1浄水場更新工事(OP-16-WP-08)
(2) 発注者 マニラッド水道サービス会社
(3) 工事場所 フィリピン国マニラ首都圏ケソン市
(4) 施工範囲 凝集沈殿池、ろ過池の設備更新と躯体補修、汚泥処理施設新設、運転管理棟補修、太陽光発電設備新設、試運転および実証運転
(5) 受注金額 約100億円(全体)
(6) 工期 2017年5月~2020年3月

サンタ・クララ社概要

(1) 会社名 Sta. Clara International Corporation
(2) 代表者 Mr. Nicandro G. Linao
(3) 本社 フィリピン国 マニラ首都圏 マンダルヨン市
(4) 事業内容 上下水施設場建設工事、商業ビル、ダム、道路、橋、パイプライン等の建設、再生可能エネルギー事業(風力、水力)

完成予想CG

以上

本件に関するお問い合わせは下記にお願い致します。

  • JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報グループ
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