震災の経験を胸に。
ゼロから価値を生み出す「狩猟型」の営業へ。
私の仕事の原点は、高校卒業直後に地元宮城県で経験した東日本大震災にあります。インフラが途絶した日々を過ごし、当時はインフラの復旧を待っている側でしたが、いつか世の中がピンチの時にこそ最前線で動ける人間になりたいと強く思うようになりました。
就職活動では、この「インフラ」という軸に加え、ゼロから価値を創り出す「メーカー」を志望。中でも、お客様の課題に合わせてオーダーメイドのプロジェクトを勝ち取る「狩猟型」の仕事に惹かれ、エンジニアリング会社である当社を選びました。
入社以来、名古屋支店での5年間の赴任も含め、一貫して国内のごみ処理施設整備・運営事業の営業を担当しています。当社では単にごみ処理施設を「売る」のではなく、地域のニーズを汲み取り、30年先まで見据えた自治体の「事業パートナー」として、街の未来を共に描くのが私の役割です。

本質的な課題を見つけ、地域の景色が変わる瞬間に立ち会う。
営業というと「ぜひ、うちの商品を買ってください」と日々言っているように思われるかもしれませんが、私たちの仕事はそうではありません。営業として大切にしているのは、お客様自身がまだ気づいていない潜在的な課題やニーズを代わりに言語化し、よりよい施設を建設するための「気づき」を与えることです。
単にプラントといっても、課題やニーズは、地域特性や関係者によって様々です。この世に同じ条件のものは一つとしてありません。だからこそ、毎回お客様の本質的な課題はどこにあるのか、ということを考えるようにしています。足掛け10年に及ぶこともある長い計画期間の中で、例えば「2年後にここで行き詰まりますから、今からこれを検討しましょう」と、お客様が見ている更に先まで見据えて伴走し続けることが、この仕事の最も大切なポイントだと思います。
ごみ処理施設は一度建設すると少なくとも20年以上使用されます。失敗したからといって簡単に建て替えることはできません。だからこそ計画が非常に重要なインフラで、そこに積極的に関わっていく社会的責任を当社は担っています。
かつて、当社の事業範囲外である下水道整備を提案したことがありました。それが実現すれば発電量が上がり、結果的にお客様の収益向上に繋がるからです。お客様やその地域に誠実な提案を積み重ねることで信頼を築き、数百億円という巨大なプロジェクトを受注できた瞬間は、何物にも代えがたい安堵感でいっぱいになります。
自分の提案した内容がお客様に受け入れられ、数年後、実際に街のインフラとして形になっていく。その「景色が変わる瞬間」に立ち会えることが、この仕事の最大の醍醐味です。

平時と有事のハイブリッドな拠点へ。
ごみ処理施設は、地域の「公衆衛生の維持」という生活に必要不可欠なミッションを担っていますが、その価値は近年多角化してきています。平時にはごみを燃料とした「バイオマス発電所」としてエネルギーの地産地消を支え、有事には強固な構造を活かした「防災拠点(一次避難場所)」としての役割も果たします。
また 一つのプロジェクトにはお客様である地方自治体、地域住民、学識経験者、地元企業など、まるで「社会の縮図」と言えるほど多様な利害関係者がいます。それら全ての声を汲み取り、地域に適したプラントを提案するだけでなく地域経済の発展や地元雇用の創出、さらには地域のエネルギーセンターとしての役割までをデザインする。私たちの仕事が「地域社会の、ひいては日本の未来の形」を支えているという誇りがあります。

エネルギーの「外部依存」を減らし、成長産業を創り出す。
今後は、廃棄物のリサイクルを徹底する「サーキュラーエコノミー」の実現や、太陽光パネルのリサイクルといった成長産業の創出に挑戦したいと考えています。単に燃やすだけでなく、再資源化のポテンシャルを最大限に引き出す仕組みを創りたい。
また、日本のエネルギー安全保障の観点からも、再生可能エネルギーをバランスよく配置し、海外への依存を減らすことに貢献したいです。50年、100年先を見据えた持続可能な社会の土台を、自らの手で一つずつ積み上げていくことが、私の次なる挑戦です。
「地下水脈」を掘り当てるまで。
諦めない心が社会を変える力になる。
学生の皆さんには、混迷極める国際社会において日本社会や世界に対して諦めを持たないでほしいと願っています。就活生の方によく「地下水脈」の話をします。最初は岩盤にぶち当たり、苦しくて辞めたくなるかもしれません。でも、がむしゃらに掘り続ければ、いつか水が噴き出す「面白さ」に出会える瞬間が必ず来ます。一度その手応えを得られれば、それはどこへ行っても通用する一生の強みになります。
自分たちの力で世の中は変えられる。その希望を持ち、まずは一歩、深く掘り進めてみてください。本気でぶつかれば、JFEエンジニアリングにはそれを支えてくれる「あったかい仲間」が必ずいます。一緒によりよい社会をつくっていきましょう。
























