「機械系が主役になれる」プラント業界の現場へ。
大学・大学院では流体力学を専攻し、都市における風の流れや危険物の大気拡散などの研究をしていました。「社会の基盤を支える仕事」という軸で、高速道路やゼネコンなども検討しましたが、多くのインフラ業界は土木や建築がメイン。その中でも、機械系が名実ともに「主役」として活躍できるプラント業界に惹かれました。
最終的な決め手は、職場の雰囲気です。出会った社員の方々が、目の前の仕事に真摯に向き合い、自然体で本音を語ってくれる。その「裏表のない空気感」に魅力を感じ、入社を決めました。現在は鶴見製作所で蒸気タービンの製造管理と統括フォロー、そして、安全環境グループマネージャーを兼務しています。

人にリスペクトを、現場に安全を。
現在のポジションを任される前に、1年ほど現場のスタッフとして、掲示物の貼り替えや備品の手配など、工場全体のいわゆる庶務にあたる業務を経験できたことが、今の自分の価値観に大きな影響を与えたと思います。広い工場内を周っていると、どこで誰がどんな仕事をしているのかという全体像が見えるようになりました。
同時に、現場の人にしか分からないことやその人にしかできない仕事がたくさんあるということも知りました。設計時代もそうだったのですが、デスクで書類や図面を見続けていても分からなかったことが、現場を訪れて相談をしたらずっと悩んでいたものが5分で解決することもあったんです。自分にはできない仕事をしている、現場の皆さんに対するリスペクトの気持ちが大きくなり、もっと役に立ちたいと思うようになっていきました。
安全環境グループマネージャーに就任して間もなく、大きな休業災害に直面しました。「何よりも安全第一」。この言葉の重みを、身をもって理解しました。現場を回る際は、ルール違反を注意するだけでなく、雑談を通じて一人ひとりの心の状態にアンテナを張るよう心がけています。
現場の方が何かに困っている時、パッと法律や手順を答えられるよう日々勉強も欠かさない。現場でリスクを背負って働いてくれている人が、安心して仕事ができる環境を守る。それが、現場への最大のリスペクトだと考えています。

オンリーワンの設計で、課題を前向きに解決する。
鶴見製作所で作っているものは、量産品ではありません。蒸気タービンにおいても、お客様がどのような熱源で、どれほどの電力を得たいかによって、一点一点形や仕様が異なる「オンリーワン設計」です。
最近では積層造形の受託造形事業もスタートし、時代に合わせたものづくりにも挑戦しています。「どうすれば作れるか」と頭を悩ませながらも、現場の仲間と真面目に、そしてその課題を面白がって解決していく柔軟性と対応力こそが、鶴見製作所の強みですね。
製造管理の仕事の醍醐味は、板一枚の手配から始まり、切断、溶接、加工、組立、試運転を経て、数年がかりで製品を形にしていく全工程を見届けられることです。数々のトラブルを乗り越え、最後、クレーンで吊り上げられた本体が出荷されていく瞬間の達成感は、何度経験してもグッとくるものがあります。

ちょっとした楽しみを日々の仕事に。
今後、やっていきたいことが大きく2つあります。1つ目は、担当商品を増やし、幅広い分野の産業機械で社会貢献の幅を広げていくことです。作るものの大きさや重さが変わると、設備や気をつけること、関わる人も変わります。新しいことにチャレンジするのは、とてもワクワクしますね。
2つ目は、製作所の人が、より楽しく働くことができる環境の仕組みづくりです。せっかくものづくりの仕事を選んだからには、選んで良かったと思ってもらえるような職場にしたい。例えば、設計変更が頻繁に起こる現場で古い図面によるミスを防ぐため、アプリを導入してペーパーレス化と図面のiPad閲覧環境を整備したり、身体に負担の大きな現場作業を設備を改造して自動化したり。小さなことかもしれませんが、組合活動を通じてアイスキャンディを配るなどの「ちょっとした楽しみ」の企画なども実施しています。会社に来ることが少しでも前向きになるような、取り組みをこれからも行っていきたいですね。
やりがいは、後からついてくる。
学生の皆さんに伝えたいのは、「仕事のやりがいは後からついてくる。だからこそ、職場の雰囲気や人を大切にしてほしい」ということです。私自身、今の自分の姿を入社前に想像していたわけではありません。しかし、本当にしんどい時に私を助けてくれたのは、いつだって現場で共に汗を流した人たちでした。
自分がどんな環境ならワクワクできるか、どんな人と働きたいか。その直感を信じて一歩踏み出せば、JFEエンジニアリングというフィールドで、きっと自分だけのやりがいが見つかるはずです。学生の皆さんのチャレンジを、応援しています。


























