アーク矢板ジャケット
本工法は、ジャケット式桟橋にアーク矢板土留(直線形鋼矢板)を一体化することで、両者の長所を組み合わせた、合理的かつ経済的な岸壁工法です。
工法の特徴
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構造の合理化により、経済性が向上
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現地工期の短縮
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設置後のジャケットを、裏込め工の作業構台として利用可能
従来工法に対し、
工費 20%削減
工期 10%短縮
アーク矢板ジャケット(工法概要)
アーク矢板ジャケット(特徴)
土留めの支持方法と控え工への荷重伝達 | |
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一般的な土留め構造 (ジャケットと土留めが別個) |
アーク矢板ジャケット (ジャケットと土留めを一体化) |
土留めを腹起しで支持し、控え工に点で荷重伝達する | 土留めをサドル部で支持し、控え工に線で荷重伝達する |
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土留めの鋼材量の大幅削減
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矢板継手部が引張状態で嵌合し、遮水性が高い
荷重の流れ
吊橋:荷重 → ケーブル(軸力) → 塔頂部(鉛直力)
アーク式:土圧→矢板(軸力) → ジャケット(水平力)
アーク矢板ジャケット(施工フロー)
アーク矢板ジャケット(適用例)
アーク矢板ジャケット(適用例)
工事名称 | 平成30年度⼋代港(外港地区)岸壁築造⼯事 |
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発注者 | 国土交通省九州地方整備局 |
目的・機能 | 岸壁(-12m) |
施工年度 | 2018年度 |
寸法緒元 | L60*B20*H14(レグ24本) |
製作数 | 3基 |
重量 | ― |
鋼重 | 685t/基 |
コンクリート体積 | ― |
設計概要 | ― |
特徴・機能 | 土留機能付き(アーク矢板ジャケット) |
工事名称 | 仙台塩釜港仙台港区中野地区岸壁(-14m)築造工事 |
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発注者 | 国土交通省東北地方整備局 |
目的・機能 | 岸壁(-14m) |
施工年度 | 2012年度 |
寸法緒元 | 長37.5×幅21.0×高7.5m(レグ本数10) |
製作数 | 8基 |
重量 | ― |
鋼重 | 240t/基 |
コンクリート体積 | グラウト22m3/基 |
設計概要 | 設計水深-14.0m、設計地震荷重L1、設計震度0.16 |
特徴・機能 | 土留機能付き(アーク矢板ジャケット) |