ストーカ炉燃焼技術
世界で初めて高温空気燃焼技術をごみ焼却プラントに適用し、排ガス再循環技術と組み合わせることにより、安定した低空気比燃焼を実現することができました。
一般にごみのように不均質な燃料を完全に燃焼するには、空気を過剰に供給しなければなりません。燃焼に使用する空気量を減らすことができれば、排ガスとともに系外に持ち去る熱量を少なくでき、ボイラでの熱回収を増大させ、発電量を増やすことに繋がります。

高温の空気と燃焼排ガスを混合した混合気を燃焼室内のごみ層上部に吹き込むとごみ層上部に安定な燃焼領域が形成され、ごみの熱分解が促進されるために、低 空気比であっても安定な燃焼を行うことができます。これにより、NOx、CO、ダイオキシン類の発生が抑制された上に、排ガス量が減少するため熱損失は大 幅に低減して排熱回収効率が向上します。 (本技術は平成15年度 日本燃焼学会技術賞受賞)

燃焼室内に設けた中間天井で未燃ガスと燃焼ガスを二分し、ガス混合室で正面衝突させて混合攪拌燃焼します。この構造は当社独自のものであり、固体廃棄物の燃 焼において燃焼性や排ガス中有害成分の発生抑制について理想的な形状となっています。 主燃焼段で生成されたNOxは、ガス混合室で乾燥段から発生した還元性のNH3,HCN等と反応し還元分解(自己脱硝)されます。また、ダイオキシン類の 生成抑制には一般に3つの要素(高温、十分な滞留時間、攪拌混合)が必要とされていますが、これらがガス混合室ゾーンで効果的に得られるため、ダイオキシン類 の発生が大幅に抑制されます。さらに、完全燃焼が促進されるため還元ガスによるボイラの腐食が軽減されるといった効果も得られます。

安定した低空気比燃焼を可能にしたことにより排ガス中のCO,NOxといった有害物質ならびに排ガス量の低減により環境負荷の低減を実現しました。
高温空気燃焼技術の適用により、低空気比下においても未燃焼ガスであるCOの発生を増加させることなく、Nox濃度は従来の約半分まで低減します。
さらに低空気燃焼によって、系外へ排出される排ガス量とその排ガスが持ち去る熱量が減少するため、ボイラでの熱回収効率が向上し、発電量の増加とCO2の削減にも貢献しています。

排ガス成分測定データ

排ガス量データ

蒸気量データ
