桟橋上部工の更新・耐震強化技術(ジャケット式)

 

上部工(プレキャスト床版)

通常の杭式桟橋では上部工の施工に際して、下型枠・支保工・足場が必要となります。ジャケット式桟橋では下図のようにプレキャスト版を使用するため、下型枠・支保工とも不要です。また、ジャケットの桁があるため足場の敷設も容易で、かつプレキャスト版を設置後はそれを全面足場として使用できるため、安全面にも寄与できます。

プレキャスト版を使用した上部工の構造としては2種類が挙げられます。
①プレキャスト版を下型枠として使用し、その上に配筋して現場打設コンクリートによって床版を形成するタイプ
②プレキャスト版を連続化して床版として使用するタイプ

ジャケットの上部桁とプレキャスト版は、上部桁上フランジに取り付けられた頭付きスタッドを介して一体化します。
いずれの場合も桟橋端部の横型枠は必要になるものの、杭式桟橋のような大がかりな仮設部材は必要としないため、現地での作業を大幅に減ずることができます。


◆特徴


仮設部材の省略
プレキャスト版が下型枠として機能し、打設時の荷重にも対応できるため支保工が不要になります。現地での仮設部材を省略でき、コストダウンに繋がります。

現地施工期間の短縮
現地で仮設部材を設置することが殆ど無いため、施工期間を短くすることができます。すでに使用している桟橋の補修の場合、休止期間の短縮を求められることが多く、この要求への対応が可能となります。

道路用路盤材適用時のスラグ物理特性

床版のタイプ

上部施工写真
プレキャスト版設置   配筋完了

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杭とジャケットの結合方法(溶接及びグラウト)

ジャケットと杭の接合部は、荷重を確実に伝達できる構造とする必要があります。
接合方法としては、杭とジャケットをシムプレートを用いて溶接で接合する方法、あるいはグラウトにより接合する方法がこれまで用いられていて、前者は気中部のみ、後者は気中・海中部の両方に適用されます。
また、この際にグラウトとレグあるいは杭の付着については考慮しません。

(1)溶接接合による方法
シムプレートを用いた溶接接合の設計には、ジャケットと杭の接合部に作用するせん断力(杭の軸力)に対して、必要な溶接のど厚が確保できる構造とします。

(2)グラウト接合による方法
グラウト接合により荷重を伝達する場合は、ジャケットレグ内面および杭外面にずれ止め(シアキー)を設け、それにより荷重を伝達します。

上部施工写真

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