福山港(広島県)向け免震クレーン

免震装置
クレーン脚と走行部の間に「積層ゴム」
を組み付け、地震による振動を吸収

ロッキング現象の解析
1995年の阪神・淡路大震災で神戸港のコンテナクレーンは大打撃を受け、復旧に長い期間を要しました。
国は震災後、主要港湾の岸壁を少なくとも一部は耐震構造にして、震災時の緊急物資輸送に備えるなどの対策を講じてきました。
当社は、コンテナクレーンの被害を検証し、岸壁の崩壊による倒壊以外にも、クレーンの構造自体のロッキング(ゆりかご運動)現象による脚部の被害、走行レールからの浮き上がり、脱輪が発生したことをつきとめ、有効な免震装置を開発しました。
第一に水平免震装置です。JFEの特徴は、免震装置を働かせるトリガーに油圧装置を用いている点にあります。ピン方式に比べて調整の手間が要らず、メンテナンスが容易であることが優位点です。
この免震装置をつけたクレーンは国際貿易港として整備が進んでいる広島県福山港箕沖地区国際コンテナターミナルに納入されています。
第二に、既設のクレーンに取り付けられる免震装置、JFEロッキングレトロも開発しました。クレーンの陸側2箇所の走行装置に免震機能を持たせて、ロッキング運動を上下方向の伸縮動作により吸収します。工期が最短1週間と短いため、稼働中のクレーンを免震補強のため長期間止める必要がなく、また価格も低く抑えられるのが特長です。
