バックナンバー 2009
ニュースリリース

2006年5月16日

JFEエンジニアリング株式会社

世界最高効率と環境性能を備えた世界最大出力のガスエンジン
E3G」の開発成功

 当社はこのたび、2004年度に開発に着手した大型ガスエンジンE3G (注1) において、開発目標としてきた世界最高レベルの発電端効率46%とNOx200ppm以下(酸素=0%時)の低環境負荷を同時に達成しました。このガスエンジンは、シリンダ口径400mm、ストローク500mmの大型ガスエンジンで、エンジン出力は1気筒あたり625kWの世界最大出力を誇るものです。

 当社は、1964年のSEMT社(仏)との技術提携以来、中速ディーゼルエンジン(PCエンジン)を舶用および発電用として製作してきており、国内外で約440台の納入実績があります。今回開発したガスエンジンは、内外のお客様から長期に亘りご愛顧頂いているこのPCエンジンをベースとしており、その高い品質と信頼性を引き継いでいます。
一方、ガスエンジンコジェネについても、米国Waukesha社と1980年に技術提携を行い、国内初のガスコジェネシステムの納入を皮切りに、中 ・小型ガスエンジンを約230台販売してきております。この分野におきましても、お客様から高いご評価を頂いております。

 今回の開発機は、当社のエンジンラインアップの拡充と今後の市場動向を踏まえ、開発に取組んできたものです。本開発のポイントは、従来から培ってきたミラーサイクル方式の適用(注2) などに加え、大型ガスエンジンとして世界に先駆けて
・点火プラグによる火花点火方式
・EGR(排ガス再循環)
を採用し、実用化に成功した点にあります。
シリンダ口径が300mmを超える大型ガスエンジンでは、従来、安定燃焼を確保するために、A重油などのパイロット噴射による油着火方式が主流となっていました。しかし、本エンジンでは、副燃焼室の最適化により点火プラグによる安定燃焼を可能にし、パイロット燃料無しでの安定な運転を実現しました。またEGRの適用により、NOxの発生とノッキングの発生を抑制しながら、エンジン効率を向上させることが可能となり、高出力、高効率の達成に至りました。今回の開発成果を踏まえ、2006年度中には当社鶴見事業所内に本ガスエンジンの実用パイロット設備を建設し、2007年度には所内向けに電力供給を行いながら、更なる耐久性および信頼性の向上に取組む予定です。

 今後のガスコジェネ市場は、6MW超の大型市場での拡大が見込まれており、大型ガス分散発電 ・電源コジェネ分野への投入を目的に、12気筒(7.2MW)と16気筒(9.6MW)の2種類を商品ラインアップとして、早期市場投入を図る予定です。具体的には、2006年度下期より営業活動を開始し、国内外で年間10台規模の受注を目指していきます。

(注 1) E3G=Excellent high‐Efficiency Environmental friendly Gas engine
(注 2) 従来サイクルと同等にノッキングを回避し、膨張比アップにより熱効率が改善します。

以上
●本件に関するお問い合わせは下記にお願い致します。
JFEエンジニアリング(株) 総務部(広報担当) TEL.03(3217)2138