当社は、このたび「やまがたグリーンパワー株式会社」殿(所在地:山形県村山市、代表取締役社長 鈴木誠氏)より、木質バイオマスを燃料とする商用発電施設の建設を受注いたしました。
当社が納入するガス化発電施設は、アップドラフト式ガス化炉と独自のガス精製設備、タール含有水処理設備の組み合わせにより、ガスエンジンを用いた高い発電効率(約 30%)を実現するとともに、従来課題であったタール含有水の処理を克服した画期的なシステムであり、木質バイオマスガス化発電施設としては国内最大の時間当たり2,000kWの発電を行ない、余剰電力を売電する施設です。併せて発生する熱は融雪やビニールハウス等へ供給することも可能です。
バイオマス資源をエネルギーに変換して利活用する方法としては、一般に燃焼ボイラによる発電方式が採用されていますが、投入物の水分を25%程度以下に乾燥する必要があることに加え、日量50t程度の施設では発電効率も15%程度と低く、事業成立は困難とされてきました。一方、本システムは、小型のプラントでも発電効率は30%程度得られ、また含水率55%までのバイオマス資源(間伐材等)をチップ化するだけ直接処理することが出来るため、プロジェクトの経済性の確保にも大きく貢献できると考えております。
山形県は、豊富な木質バイオマス資源を有しており、また本事業を計画する村山市の周辺地域は、全国でも有数のさくらんぼ等の果樹産地として有名です。本事業は、未利用の林業系バイオマス資源(間伐材、伐採木、伐根、木材センター森林組合・製材所のバーク、半端材、松喰い虫被害木、道路・公共施設整備時に発生する伐採木、各種支障木、河川ダム流木、等)に加えて、果樹園から発生する果樹剪定枝をエネルギーとして有効利用する事業です。
当社は 2003年12月にデンマークのエンジニアリング会社であるバブコック&ウィルコックスフェルント社(Babcock & Wilcox Volund ApS、以下フェルント社)から木質バイオマスを対象にした高効率のガス化発電技術を導入し、日本国内で営業活動を行なってまいりましたが、本施設が国内初の受注となります。
なお同事業は、経済産業省の「平成 17年度 新エネルギー事業者支援対策事業」に採択されており、発電施設の商業運転は、平成19年2月以降より開始する予定です。 |