ニュースリリース
 
2005年9月28日
JFEエンジニアリング株式会社

先進的な冷熱媒体(水和物スラリ)を用いたオフィス、工場等向けの
空調システム販売の事業化について
~ 専門部署を設けて本格事業展開 ~

 当社は水より少ない量で蓄熱と冷熱搬送が可能な、新しい冷熱媒体を用いた省エネ蓄熱空調技術「水和物スラリ空調システム」の本格的な事業展開を目的として、10月 1日付けで、新部署「新省エネ空調エンジニアリング部」を設置することと致しました。新部署の要員は営業、技術を含めて十数名であり、水和物スラリ空調システムを構成する蓄熱剤、スラリ製造装置、蓄熱槽等を組み合わせた省エネ設備を販売し、2008年度に50億円規模以上の事業規模の達成を目標としております。

  水和物スラリ空調システムは当社とNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が共同開発した独自技術です。従来の水に替えて、水の2~3倍の冷熱量を持ち、空調配管や熱交換器に流せるという水和物スラリ※脚注)  の特性を生かして、以下に記したとおり省エネを主体とした先進的な効果を実現しています。


安価な夜間電力の利用のために設ける蓄熱槽 を活用して、水に比べて2~3倍の冷熱量を活かした増熱、また、同じ蓄熱量では大幅な小型化を達成

搬送ポンプ動力を大幅低減( 水搬送に対して50~80%低減)

従来の冷凍機 (冷水)を活用できるため高い効率(COP)で水和物スラリを製造

建物内の既設配管を更新せずに2倍程度の冷熱需要の増大にも対応

これらの総合的な省エネ効果で大幅な CO2削減

 当社はこの技術を、事務所ビルや工場での試験的適用を経て、国内外の事務所ビル等の空調システムに実用化してきております。本年5月に、この技術を適用した当社の鶴見事業所ビル(鶴見総合ビル /横浜市:延床面積17300m2、建築後22年)のリニューアルが完工し、さらに12月にはJFEグループ会社事務所ビル(THINK京浜ビル/川崎市)のリニューアルが完工する等、着々と実績を積み重ねてきております。両ビルはNEDOの「平成16年度住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業」の採択を受けているものです。特に、鶴見総合ビルは蓄熱から搬送まで総合的に本技術を採用しており、これらの貢献等によりビル全体の一次エネルギー使用量で昨年比6月は25%、7月は42%の削減を達成しております。
  当社では、2003年度より、事業開発推進部において水和物スラリ空調システムの事業化に向けて取り組んでまいりました。その結果、増え続ける民生用建物(事務所・店舗・工場等)のエネルギー消費に対処する蓄熱空調システムとして、お客様より、電力負荷平準化、省エネルギー、CO2削減等の効果に大きな期待が寄せられております。
  特に、今年度より要員を強化して営業活動に取り組んでおり、6月以降、鶴見総合ビルをショールームとしてオーナー、不動産会社、電力会社、設計会社、建設会社等、多方面の方々に稼動中の蓄熱空調システムをご視察頂いており、非常に関心が高い状況が続いております。このような活動を通じて、具体的な商談も増加してきているため、専門部署を設置して本格的な事業展開を図ることと致しました。

 なお、水和物スラリ空調システムは、本年7月に鶴見総合ビルへの導入で財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターより「第8回蓄熱の集い」において「蓄熱を育てる」功労で感謝状を頂いております。また、省エネ法の告示「第1種指定事業者による中長期的な計画作成のための指針」に省エネ手法の一つとして記載されており、普及活動にさらに拍車がかかるものと考えております。
当社はこれを機に、本技術をもちまして、CO2削減、地球温暖化対策等にも大きく貢献する所存です。

※)水和物スラリ:化学品として普及しているTBAB(テトラブチルアンモニウムブロマイド)という物質を溶解した水溶液の冷却によって生成される微細な水和物と水溶液の混合流体
以 上
水和物スラリ蓄熱空調システム
 
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JFEエンジニアリング(株) 総務部(広報担当) TEL.03(3217)2138